富士山登山日記

Posted on 土 27 7月 2024 in Climbing

  • はじめに

    • 職場に登山経験豊富なKさんがいるので、富士山一緒に行きましょうと誘う。
    • 登山に向けて、近場の山、金峰山に登る。熊本市の小学生が遠足で登る山らしいが、俺はヘトヘトになり危機感を覚える。
    • ジムで毎日1時間トレッドミル。傾斜を最大の15度にして心肺を鍛える。それまでずっと筋トレばかりだったのにいきなり有酸素運動へ転向。筋肉が減るのは仕方ない。有酸素運動の気持ちいい。トレッドミルをやってるときは登山の動画を見まくる。テンションは上るし、知識と登りたい山が増える。u-nextのNHKパック良いな。
    • 6月にKさんと一緒に美里町にある3333段へ。登山のレクチャーをしてもらう。思ってた以上にゆっくり登るんだなっていう感想。下りはトレッキングポールを使う。金峰山に登った時に、これは下りで膝やるなと感じて買ってた。何事も経験からしか学べぬ愚者よ。次の日の筋肉痛のなり方で効果はあると感じた。
    • Kさんが山小屋を予約してくれて日程も決まったので、早めにホテルを予約。富士宮までの移動方法を考える。飛行機も考えたが、一番安全な新幹線を選択。
    • JR九州には早割という制度があるので熊本から新大阪まで早割で買い、新大阪から静岡までをスマートEXアプリで予約。SUICAを登録するとタッチでもいけるらしいが、乗り換えとかよく分からなかったので、事前に発券しておく。これは熊本駅でしかできない。
  • 移動日(7/22)

    • 始発で出発。途中で東海道新幹線の保守用の車両同士が衝突して脱線というニュースを聞く。車内アナウンスでも新大阪が発着になってるとの話。そんなこともあるんやー大変やなぁと聞き流す。しばらくしてもろ自分に関係する話だと気づく。途中から、どうやって富士宮に行くのか調べるもネットの情報が多すぎて分からず。Kさんにも連絡。早くて正午までに復旧とあったし、そっちにかけるかとも思ったが、待つのは性分じゃないので、移動はするか。ちなみに、結局この日は復旧せず。
    • 新大阪につく頃に、車内アナウンスで名古屋まで新幹線が出ているとのことだったので、とりあえずは名古屋までは行くことに。名古屋からどうしようかなと考えつつ、新大阪着。
    • 新大阪から名古屋までは1時間に2本ぐらい出てるとの話だった。電光掲示板を見つつ、駅員さんに聞きながら、新幹線に乗る。
    • 自由席は満席だし、通路にも人があふれてた。指定席を取っていたので、車内で車掌さんにその新幹線の指定席を取ってもらう。そんな制度あるんだ。そこ席に行くとおっさんが座ってパソコンいじってた。僕の席なんですけどっていうと素直にすいませんと言って移動したけど、おじさんの温もりを感じる席に座るのはな。まあ、大阪だし、豊臣の血筋だったのかもしれん。
    • 名古屋について、さてどうしようかなと思って移動してたら、在来線があると駅員さんに教えてもらう。めっちゃ謝ってて大変そうだった。
    • 豊橋まで移動し、さらに浜松へ。豊橋では電車が20分遅れで到着。炎天下の中ホームで待つのは大変だった。夏休み初日ということもあり、子供たちもちらほら。小学生男子がお母さんになんでこんなことになってるんだと詰めてたけど、世の中の理不尽に慣れきったおじさん達はじっと我慢して電車が来るのを待ってた。月曜日に仕事するよりは、炎天下のホームの方がまだマシなのかもしれん。
    • 在来線もかなり混雑してた。夏休みに入ったばかりで、遊びや部活に行こうとする学生さんもいてごちゃごちゃしてた。登山用の荷物持ってるから、周りに気を遣いながら揺られ。
    • 浜松に着いたら、東から西に向かう勢力と西から東に向かう勢力がぶつかり合う地点らしく、人生で体験したことないぐらいの混雑っぷり。外国からの観光客もかなりの数いて、なんだか可哀想だなぁと。逆にこの暑さを経験できていいのかしら。
    • 駅員さんの指示もなかったので、雰囲気で移動したら、東に向かう新幹線にうまく乗れた。こちらも1時間に2本ぐらい運転してるみたい。浜松から静岡なら指定席に変えなくてもいいだろうってことで、通路で待機。目一杯人を乗せて、さあ出発というときに非常ボタンが押されたらしく、待ち。
    • 静岡に着いたら、混雑もなく、富士宮に16時には到着。予定してたのは、13時ぐらいだったし、着いてからチェックインまでの時間どうしようかなと思ってたので、よしとする。登山前に厄も落とせたろ。
    • Kさんと合流。Kさんは熊本から羽田経由だったので、そこまでの遅れではなかった。何はともあれ、着けてよかった。遊びだから頑張って来たけど、仕事だったらキャンセルしてたな。
    • Kさんも同じホテルを予約してたみたいなので、明日の予定を確認しながら、晩御飯は近くでうなぎを食べた。うまい。商店街にあるお店に行ったけど、年配の女性2人でやってるお店で雰囲気ある感じが良かった。早めに就寝。
  • 登山1日目(7/23)
    • 2時に起きて、いつも通り研究して、準備して、6時にKさんとロビーで待ち合わせ。
    • 荷物を駅のコンロッカーへ。
    • バス停に行き、Kさんに富士登山バスフリーパスを自分の分も買ってもらって乗り込む。早めに待ってたので、座れて良かった。
    • 富士宮登山口に着いて、登山靴に履き替えたり準備して、出発。協力金1000円払ったら、記念品もらった。ええやん。
    • 五合目から六合目までは慣れてないせいか、けっこう息が上がった。Kさんのペースが早いきがしたけど、Kさんもウキウキなのかなと思って着いていく。あとから聞いたら、ウキウキというわけではなかったみたい。
    • 六合目から新七合目は慣れたせいか普通だったけど、距離が長く感じたので、Kさんに聞いたらここが一番長いところらしい。
    • 元祖7合目、8合目、9合目、宿泊先になる九合五勺までは、特に問題もなく進んだ。
      • 高山病が怖いので、積極的に水を飲む。ペットボトルは300円だったり、500円だったり。値段は標高の高さに比例してなかった。
      • 途中でコーヒー飲んだり、ぜんざい食べたり。山小屋でサーブしてくれる人は若い人が多かった。リゾートバイトってやつかな。
      • トイレのところに人がいたので小と大で値段変わったりしないんですか?って聞いたら笑われたけど技術的には処理が違う気がする。絶景でのトイレはなかなかに良かった。臭いはどうしようもない。
      • 上を見て登ると近いのに全然つかないっていう話を聞いてたので、登るときはひたすらKさんの足元を見ながら進んでたら、もう着いたのかって感じだった。どんなつらいことでも進んでたら終わりは来るものだという教訓を得た。
      • 途中で色んな人とすれ違った。全く知らない人でも気楽に話せた。これが登山効果か。印象的だったのは、欧米人家族。4人家族で、お父さんお母さん、ティーンエイジャーと5歳ぐらいの男の子。このグループには抜きつ抜かれつだったけど、5歳の子はもう元気はつらつで笑顔がすごく良かった。こちらのおじさんグループは全ての点で負けてたな。最後の方は合わなかったので、多分、頂上で宿泊なのかも。
    • 山小屋にチェックイン。16時前には着いたので、山頂でも登っておきますかって話で途中まで行くもKさんの体調がやばそうなので、引き返す。
    • 寝床はマミー型シュラフ。寝返りが難しいので一番苦手。スペースはそのシェラフ分だけ。立って半畳寝て一畳とはいうけども。一応グループごとに幕で仕切られて空間はあるけど、仕切りは横だけ。縦はグループ違っても仕切りなし。
    • 17時半に晩御飯のカレーを食べる。食べるところだけ別部屋だった。間違えないように管理してるのかも。カレーはレトルトなんだろうけど、美味しかった。山で食べるご飯はなんでもうまい。
    • 宿の人が食後1時間ぐらいはすぐに寝ないようにって言ってた。疲れまくってるし、明日はご来光見るために2時40分に起床だから、ガン無視して寝たら、これがやばかった。
    • 途中で起きたんだけど、寝ようとすると呼吸困難な感じで全く眠れず。胃のなかのものが消化されてない感じ。深く息を吸うと回復はするんだが、全く眠れなかった。座れば楽になったので、座って寝ようとしたけど、無理だった。空気が乾燥してるからか、喉が渇いたので、ガンガン水飲んで、うなされるを繰り返す。寝たのかそれとも別の原因か意識が飛んだ瞬間はあった。
  • 登山2日目(7/24)
    • 0時30分ぐらいにトイレに。山小屋に泊まってる人はトイレし放題らしい。通常は1回300円。夜の景色は素晴らしかったけど、フラフラだったし、トイレの臭いで吐きそうだった。
    • 予定通りに起きて、なんとか出発。山小屋の人はすでに起きてて、対応してくれてた。すごいなぁ。ペットボトル購入500円。1000円出したら、100円が5枚で返ってきた。何かと100円玉は使うからうれしい。
    • ヘッドライトをつけて頂上まで。歩いている方がシェラフで寝ようとしてる時より、数倍楽。やはり登り始めは調子でないな。息が上る。
    • 下を見ると頂上に向かってきてる人達のヘッドライトの列が見えた。
    • 頂上へ到着。空が白み始めてた。
    • ご来光を見に朝日岳へ。めちゃめちゃ寒い。低体温症にならないように体をゆすったり、前日に山小屋で購入したお湯を飲んだり。魔法瓶に入れてたから熱々だった。お茶かと思ったらKさん曰く、炭の味らしい。
    • ご来光を見た。良かった。
    • お鉢巡りをしながら、要所をチェック。剣ヶ峰では記念撮影をする。
    • トイレを我慢してたので、急いで移動。砂利で滑って漏れそうになりつつトイレへ。300円。ここはPayPayも使えるようだ。
    • 浅間神社でステッカー買って、下りスタート。
    • Kさん曰く、下りが一番危ないらしいので、一歩一歩気をつけながら、下山。
    • 途中で多くのツアー団体とすれ違う。中学生ぐらいの子達もいたので、学校の行事かな?ハードな行事やで。思い出にはなるだろうけど。
    • 11時発のバスには乗れそうになかったので、六合目でそば食べる。途中、山小屋でもらった朝ごはんのパンとかちょこちょこ食べてたけど、胃もたれが続いてたのであっさりしたそばは良かった。つゆも塩分補給に最適。
    • 山小屋出た瞬間に雨。下ってる時に雨の匂いは感じてて雨降りそうだねって話してたけど、ここで来るとは。今回はずっと天気良かったから、逆に新鮮。レインコートは準備してたけど、雨の様子と5合目までの時間を考えるとウインドブレーカーでいいだろと判断して、それ着て歩いてたら、すぐに雨が止む。これが山の天気か。
    • バス停に行く途中で、後ろから「お母さん!ズボンがもう乾いた!すごい!」という小学生女子の声。本当に驚いて嬉しさが伝わる声だった。こんなに素直に感動したのはいつの頃だろ。俺のズボンも乾いたけど、そーいう素材だし、値段なりの働きしてえらいと思ったぐらいだ。
    • 13時発のバスに乗り、途中下車。富嶽温泉花の湯へ。一人100円引きの券を山小屋でゲットしてたので使う。旅の疲れを癒す。富士登山ツアーで泊まってる人を多く見かけた。帰りは花の湯のシャトルバスで富士宮駅へ。貸切状態だった。Kさんはこれから帰熊。着くのは23時ぐらいらしい。なんで一泊して帰らないんですかって聞いたら、ここで泊まったらもう帰りたくなくなるかもって言ってた。仕事お疲れ様です。僕は一泊します。
    • ホテルにチェックイン。とりあえず、部屋に行く。クイーンベットの部屋を予約してた過去の俺は天才。
    • コンビニでご飯買って食べて、寝る。
    • 風邪ひいた時のように体が熱持ちすぎて暑くて起きる。汗だく。3時間しか寝てなかったので、再度寝ようとするも無理っぽかったので、ウエルカムドリンクを飲みに行く。ドリンクの隣にあるスナックを鷲掴みして持って帰ってる人がいた。まあ、ドリンクは一杯までとしか書いてないけども。風呂入って、コンビニでご飯購入。食べたら眠たくなったので、寝た。体が回復しようとして栄養を欲してたんかな。
  • 帰路(7/25)
    • 5時に起きて、研究して、8時30分に朝食バイキングへ。カレーがある安心感。あと、デザートでソフトクリーム食べれたのは良かった。
    • 昨日までは大丈夫だったけど、一気に筋肉痛がやってくる。山小屋で寝た時も筋肉痛来たけど、あれはまだ大丈夫だった。今回のは歩行が困難なレベル。
    • チェックアウトして、駅に向かう。階段がやばい。これは無理。
    • 早めに駅に着いたので、22日の払い戻しをここで。名古屋から浜松に乗れなかったぐらいだから返金額は少ないかもと思ってたら、なんと全額返金と言われた。むしろあのアクシデントで厄が払えて富士山登山の2日間天候バッチリだったと思ってたのに。
    • 下山途中で帰るまでが登山だぞって定型文をうれしそうに言ってたお父さんが家族全員からガン無視されてたのを思い出した。
    • 無事帰宅。
  • おわりに
    • 富士山は一生に一度は行きたいと思ってたので、良かった。
    • 事前準備はしといて良かった。特にトレッドミルでの訓練は効果あると感じる。
    • 水分補給をしやすいようなアタッチメントとfinetrackの下着は良かった。一泊二日なら着替えなくてもOKなぐらいサラサラを保ってた。
    • 目標を見ながら進むんじゃなくて、目の前のことだけに集中するってのは良い教訓を得た。
    • 今回はKさんに助けられた。熟練者がいると全然違う。